思い出し旅行記 ママンとアンコールワット 11/28 隠しクエストをこなすの巻
夜はなぜか二人ともなかなか寝付けなかったのだが、朝6時半に隣からスピーカーで
大音響のお経のようなものが響き渡る。そして寝不足には拍車がかかる。
それでも朝8時には起きて部屋の前のテラスで食事。メニューはアジア風ってことで
豚焼きとカットフルーツとサラダ。まあまあ。ただ、ひでのふ好みの濃いコーヒーが
ポットたっぷりに入っているのがうれしい。目の前のプールでは白人が朝っぱらから
泳いでいる。

ツアーに出かける準備をする前に、ママンが「マスクがない!」と大騒ぎをしている。
まあ、昨日の悪夢がよみがえって必死になっているのだろう。幸い見つかった。
9時から早速ツアーに出かける。
ツアーの一番最初にチェックポイントで写真を撮って、3日分の遺跡への入場券を
作ってもらう。一人40$は高い高いとビサールに文句を言ったが、観光地としての
遺跡整備の状況からは決して高くないことをこの後何度も感じることになる。

まずはアンコールトムの南大門へ。ガイドのビサールは乳海攪拌等次から次へと説明を
してくれ、よく勉強していることを伺わせる。しかしひでのふは昨日の空心菜の
炒め物がガッツリ菊穴を苛ませていて割りとそれどころではなかった。
遺跡の石にはところどころ穴が開いており、ひでのふはてっきり内戦の傷跡だと思って
いたのだが、実は石を運ぶときに開けた穴なんだそうだ。
アンコールトムを囲む壕では、近所の農民が壕に生えているホテイ草を勝手に採取
している。なんでも家畜のエサにするらしい。世界遺産で家畜のエサを取る
おおらかさがとてもカンヴォジアらしくて良い感じだ。
南大門をくぐると早速サルが歓迎してくれる。
結局遺跡の中でサルが住まうのはこの一角だけであった。

次はまたトゥクトゥクにのってバイヨンへ。菊穴はピークを迎えていたがどうにか
持ちこたえた。観光客が象に乗ってバイヨンを一周しているのは楽しそうだ。
バイヨンの壁に彫られたレリーフは、当時の生活も偲ばせる物もあり緻密で興味深い。
遺跡の中ではアプサラダンスの一行が観光客と一緒に写真を撮ってチップを
せしめていた。
さらに歩いてバプーオンへ。この日は日曜なので中には入れず。
裏手に回りバプーオンの涅槃仏を見る。デカいがまだまだ修復途上もいいところだ。
奥にある王宮跡には入らなかった。バプーオンの空中参道脇の池で、何かを獲っている
兄貴達が居たが、一体何を獲っていたのだろうか?
そして象のテラスを横目に駐車場へ向かう。おじぎ草が雑草として普通に生えている。
日本人パッカーの姉ちゃんが子供の物売りに捕まってなんか買わされていた。
ひでのふは何度かの旅のお陰で物売りに対するスルー能力が備わってきているのだが、
ママンがいちいち捕まるのでうっとうしいったらありゃしない。
運転手が待つ駐車場ではカエルの串焼きが売られていた。
あんまりおいしそうじゃないので買わなかった。

次はタ・ケウへ。その前にトイレへ。遺跡のチケットを持っていると無料で使える
トイレが遺跡から遺跡への途中に設けられていて、先進国民でも十分リラックスして
使える清潔さを保っているのはとてもありがたいと思った。

タ・ケウは遺跡の一番上に行かれると言うので、ママンとビサールを下に置き、
ひでのふだけで行く。最初は大したことないと思っていたのだが、
本来開かないはずの飾り扉が開き、中に一歩入った途端、
飾り扉は音を立てて閉まってしまい外に出られなくなってしまった。
もちろん明かりも何も無く、大きな声を出してみると遺跡のサイズに見合わない
エコーが掛かる。外からは音に対する反応も無い。
暗くて何も見えないのでは話にならないので、ケータイのディスプレイをライト代わり
にして先に進む。ひどく入り組んだ緻密な迷路だったが、しばらく歩くとちょっと
開けた場所に出た。途中何度か野犬やなんだか得体の知れないものに襲われたが、
カメラのフラッシュを炊いたり、落ちていた棒切れを振り回したりして何とか凌いだ。

開けた場所に出た途端、辺りに警報のような音が鳴り響き、周りからガチャガチャと
金属が当たる音がいくつも聞こえてきた。ガチャガチャ音が一旦止み、もう一度同じ
音が聞こえたときには明らかにこちらに向かっているのを理解した。
ケータイを向けて見ると、槍と長盾で武装し、髪をひっつめにした沢山の男達が
整然とこちらに向かっているのが見えた。

これは、捕まったら絶対殺される!と思い全速力で
左にフェイントをかけると...突然のひでのふの動きに追従できず、
彼らはお互いぶつかり合って隊列を崩した。
そして一旦ひでのふを追いかけるのを止め隊列を整え始めた。
もちろん隊列が整えば猛然とひでのふを追いかけてくるのだが、また捕まる寸前で
フェイントをかけて隊列を崩すことを繰り返した。
しばらく逃げ続け、ようやく大き目の体育館ぐらいのサイズであることを突き止め、
一箇所だけ石造りの階段があったのでそこを登ってみることにした。
かなり急な階段だったので、落ちないようにと前かがみになって石段に手をつくと
火傷しそうなぐらい熱せられていた。

何段か石段を登ると、ひっつめ髪の兵隊達は追いかけてこなかったのが救いだが
石段は登っても登っても上が見えない。かと言って疲れて石段に腰掛けると
ものの数秒で熱くて座っていられなくなってしまう。
とはいえ、戻っても出口はないだろうし、その前に今度こそひっつめ髪の兵隊に
止めを刺されるはずだ。
ちょっと後ろにそっくり返ったら、確実に死ねる高さにはいたと思う。
進むも地獄、戻るも地獄の中で泣きそうになりながら一歩一歩に石段を登ると
ようやく先の方に光が見えてきた。
出口に出ると、光の中になんか偉そうなお坊さん見たいなのがいるのがわかった。
何かをひでのふに語りかけているようだが、言葉が判らないのでうんうん頷くだけ。
とりあえず殺されそうも無いことと、これで大丈夫なんだってことは判った。
左手に何か付けているようだが、もう抵抗する気力はおろか、それが何であるか
確認する気力すら残っておらず、その場に倒れこんでしまった。

起き上がると、タ・ケウの一番頂上に居た。
ひどく疲れていたはずなのに、思ったほど疲れはなかった。
何時間もさまよっていたので、ママンやビザールはさぞ心配したことと思ったが
まだほんの15分ぐらいしか経っていないと言っている。
なんか狐につままれたような感じだが、黄色と赤の紐で作られた勇者の証
今でも左手に残されている。
ママンは待っている間、ビサールに「あの男の人との関係は?」とか聞かれていた
ようだ。

次はタ・プロームへ。なんかまだまだ遺跡の修復途上なのか機械の音がどこでも
うるさいなあと思っていたら、セミの声だった。
駐車場からタ・プロームへ向かう間の参道には松明の木が生えていた。
ママンはカンヴォジアの植生に随分と興味を示している。
タ・プロームは、遺跡修復ではなく現状維持を重点に置いているようだ。
アンコール遺跡の破壊は、主に植物によって為されているのだが、タ・プロームは
その植物とのコラボレーションが観賞のポイントなので、そうしているのだろう。
ここも遺跡は凄いのだが、ずっと上ばかり見ているので首が痛くなってきた。
そして椅子でもなんでもないところで座り込む白人はどーにかならんのかと思う。

スラ・スラーンの脇にあるレストラン街で昼飯。
1軒目は満席で入れず、2軒目はなんとか入れたが、白人観光客でほぼ満席。
ママンはアモック・トゥレイを、ひでのふはピーマンと鶏肉の炒めを頼み
飲み物はマンゴーとミックスのシェイク。デザートにフルーツ盛り合わせ。
店が混んでいたのか、料理が出てくるまで20分以上かかった。フルーツ盛り合わせ
に至っては、催促するまで出てこなかった。
アモック・トゥレイは名物料理だけあってなかなかうまい。しめて16$。
おそらくはガイドと運転手の食事代も含まれていて、市内に戻って食事をすると
5$追加料金がかかるのはおそらくこのせいなのだろう。

レストランを出る頃に雨がぽっついてきはじめていたが、アンコールワットにつく頃
にはほとんど止んでいた。壕に描かれた雨粒に見えたものは、アメンボだった。
アンコールワットにはほとんど人がいない裏側から入る。ママンはビサールから
冷えたペット水を恵んでもらっていた。
ビサールが言うには今日は警官が沢山いるので、誰か偉い人でも来ているのだろう
とのこと。
バイヨン同様アンコールワットもレリーフが素晴しい。
ビサールに勧められるまま第三回廊に急いで登る。第三回廊はかなり高い場所に
あるにも関わらず、沐浴場があってびっくり。こんな高いところに水を運んで溜める
当時の人々の意思と技術力には感嘆せざるを得ない。
第三回廊を降りると、丁度団体さんが到着したようで物凄い行列ができていた。
アンコールワット正面の池の脇に、今度は四葉のクローバーが沢山生えていた。
どんだけ祝福された場所なんだw
しかし正門の石に空いている穴には銃弾がめり込んでいた。
喉が渇いていたので売り子に勧められるままコーラを1$でゲット。
そして池に映るアンコールワットを背に、ビサールに勧められるまま写真を撮る。

帰りにアンコールクッキー屋に寄って、ママンは大量のクッキーを買い込んでいた。
そして、ドライバーのビナールとガイドのビサールは兄弟なんだそうだ。
ビサールはこの前プノンペンで行われた日本の女子プロレスの通訳としても
活躍したんだそうだ。← 後日ネットを漁ったところ本当。
ビサールは昔小学校の先生をしていたようで、そりゃ細かい数字が次から次へと
出てくるわけだ。ビナールは英語のガイドもしているそうだ。
帰り際豚の丸焼きをやっている店を見かけたが、ビサールが言うには、あれは豚では
なくて子牛の丸焼きだそうで、いまカンヴォジアで流行っているのだそう。

ホテルに戻ると、まだ隣から大音響が響いている。ビサールに聞くとあれは葬式なんだ
そうだ。隣の敷地に勝手に入って中を観察してみると、確かに葬式をやっていて
これからみんなで鍋を食べようかという準備をしていた。
そして昨日頼んでおいたプノンペン行きのボートのチケットをゲット。
乾季は5$高くなって一人40$。
まだ日も高かったのでひでのふは一人で町巡り。
オールドマーケットはみやげ物屋が多く、手に入れやすそうに感じた。
帰りにロータリーの雑貨屋でファンタ 2000R を買って飲む。ついでにホテルの目の前
の雑貨屋でペット水大2本を1$で買って戻る。

暗くなってから AMAZON ANGKOR へ。ちょっといい服に着替えてから行く。
バイキングはこれ12$でいいのかよ?ってぐらい良い内容でだったが、
それ以上にアプサラダンスの内容が良くて見とれてしまい、全然食べられなかった。
最後にママンをステージに上げ、無表情なアプサラダンサーと一緒に写真を撮る。
本日の日程を全部終えてからホテルのプールで軽く汗を流し、
日記書いてネットやってから寝る。

【2010/12/12】 ママンとアンコール | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
>槍と長盾で武装し、髪をひっつめにした沢山の男達が
>整然とこちらに向かっているのが見えた。

 逮捕まだ~~!?

【2010/12/12 21:08】 URL | くろっぴ #-[ 編集] | page top↑
いやもう日本帰ってきちゃったからダイジョウV
【2010/12/13 10:11】 URL | ひでのふ #-[ 編集] | page top↑
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